いつ出産祝いを贈ったら良い?
あなたの身内や親戚、親しい友人などに赤ちゃんが産まれたという知らせを聞いたとき、出産祝いの贈り物をしたい、可愛い赤ちゃんの様子を見たい、直接会ってお祝いの言葉をかけたいという気持ちにかられると思いますが、知らせを聞いたからといっていきなり入院している病院をすぐに訪ねることはやめた方が無難です。 母子ともに健康で問題のない出産だったかどうかもわかりません。
なかにはスムーズな自然分娩でお産が軽くて産後の痛みもあまりなく産んだその日から元気いっぱいの人もいるかもしれませんが、大抵の場合、初産婦だと半日以上は陣痛に苦しみ、出産までに何時間もかかった上、想像以上の激痛を耐え、いきみすぎて顔はむくむしノーメイクで頭はボサボサ、トイレに行くだけでも痛みをこらえながらヨタヨタ、とやつれはてているはずです。
そんな姿は身内以外には見られたくないですよね。
また、今は5に1人は帝王切開で出産をしています。胎児や母体に色々問題があって最初から計画帝王切開の方もいますが、自然分娩予定だったけれども陣痛が長引いたり出産時にトラブルが起きて緊急帝王切開になる場合も多いです。帝王切開だと自然分娩よりも術後の痛みもありますし導尿の管をいれますので他人に見られることを恥ずかしく思うかもしれません。
また、自然分娩できなかったことにショックを受けて気に病む人もいますのであまり他人に会いたくない気持ちかもしれません。
それでは、3、4日後ならどうでしょうか?
初産婦なら初めての新生児のお世話、3、4時間おきの授乳にオムツ代えで夜もよく眠れず疲労困憊しているかと思います。
病院にどうしてもお祝いにいきたいなら、本人に確認を取って本人が是非来て!という場合のみにしましょう。
最近は母子同室の病院が多いですが、赤ちゃんの授乳やお世話の時間が優先されますので長居して邪魔にならないようにしましょう。
ではいつ贈ればよい?
特に問題がなければ大体産後1週間ぐらいで母子ともに退院できます。
本来は出産祝いは産後7日目の「お七夜」から生後1か月頃までの期間に持参するものとされていますが、退院直後は家の中も片付かず落ち着かないと思いますので相手の都合によって臨機応変に対応しましょう。
里帰り出産されていて自宅に戻ってくるのが生後1か月を過ぎてから、という人も多いです。
自宅に贈り物を持参する場合は、相手にもてなしを負担に思わせるようにならないようにしましょう。
自宅に戻ってきても、慣れない赤ちゃんの世話だけで手一杯、家を綺麗に片付けたりもてなしのお茶やお菓子を用意する余裕はないのが普通です。
玄関先で贈り物を渡して上がり込まない方が良いかもしれません。その際は冬場は注意が必要です。赤ちゃんを見たいからと冬の寒い時期に暖房の効いていない寒い玄関先に赤ちゃんを連れてきてもらって長々と話し込んだりして赤ちゃんが風邪をひくようなことがないように気をつけましょう。免疫があるから新生児は風邪をひかない、とよく言われますが、常に温度管理された部屋でいる赤ちゃんは温度差に弱く、抵抗力の弱いこの時期に体調を崩すと入院なんてことになりかねません。また、冬場はインフルエンザや風邪が流行しますので、あなた自身が風邪気味だったり咳が出ているようなときもうつしては大変なので訪問を避けましょう。
無理に都合をつけてお祝いを持参しなくても、現金なら書留にしたり、品物なら郵送するのも気兼ねなくて良いと思います。
でも、どちらの場合も産後1か月頃をめどにしましょう。というのも、生後1か月すぎると出産祝いをいただいた側は内祝いとしてお返しをします。
普通、贈ってもらった金額の3分の1から2分の1程度の品物を返します。いただいた現金や品物の金額に応じてお返しの品物も決めますので、赤ちゃんのお世話で忙しい時期に内祝いの品物選びや郵送の手配などの手間も発生します。
できれば1回の手配で済ませたいと思いますので二度手間にならないためにも贈る時期が遅くなり過ぎないように気を使ってあげましょう。
最近は子宮内膜症に悩んでいる方も多いと聞きます。
現金を贈る場合は?
現金を贈る場合、祝儀袋を用意しますが、袋の表には「御祝」「御出産御祝」「御安産御祝」などと書いて赤白の花結び、蝶結びの水引を付けます。
スーパーや百均などで売られている出産祝い用の祝儀袋は、「御祝」や「御出産御祝」などの文字が印刷されていますので、下に自分の名前だけ書くだけです。
中に入れる現金は、お祝いごとの基本ですが使い古された折り目のついたお札ではなく、必ず銀行に行って新札に両替しておきましょう。
また、4や9は縁起の悪いのでお祝いごとには避けるようにしましょう。
現金を4千円包むといった事はお祝いごとでは決してありえないことです。
品物を贈る場合は?
こちらも祝儀袋と同じく「御祝」「御出産御祝」「御安産御祝」などと書いて赤白の水引をつけます。
普通は店で品物を購入して「出産祝い」であることを伝えたならのしから包装まで、配送もやってもらえますので安心です。